
バモラ(バモラ / Viz: ヴァモラ)は、『ダンダダン』の主要キャラクターの一人であり、怪獣編のメイン敵役 でもあった。
彼女は シュメール人の生き残りであり、種族の最後の子供 である。母星が侵略を受けた際に地球へと逃れ、生き延びた。バモラは 養母の遺志を継ぎ、シュメールの血を存続させるために「ふさわしい夫」を見つけることを使命 としている。その探求の中で、彼女は モモやオカルン、そして彼らの仲間たちと対立し、戦うことになる。最終的に、バモラは オカルンを伴侶として選び、結婚を申し込む のだった。
外見
アニメとオリジナルマンガで
バモラはシュメール人でありながら、その外見は 地球人の若い女性と見分けがつかないほど酷似 している。彼女の体は完全に 人間型で細身 であり、短い金髪 を持つ。しかし、彼女を特徴づける独特の要素として、頭の上に付いたアンテナ と、星型の角膜反射を持つ緑色の瞳 が挙げられる。周囲の男子たちからは 非常に美しい と評されている。彼女の通常の服装は、白と黒のボディスーツ であり、肩と太ももが露出したデザインとなっている。ただし、怪獣スーツを着用している間はこの服装を隠している。
聖子の提案により、バモラは 神高校の交換留学生 として通うことになった。その際、彼女は 怪獣スーツの能力を使い、モモの制服を複製 した。ただし、一つだけ異なる点として、怪獣スーツの頭部だけはフードやヘルメットのようにそのまま残されている。
現在は、モモのセーターに代わり 学校のブレザーを着用 するようになったが、フード部分は怪獣スーツの頭部を模したデザインにカスタマイズ している。
年齢制限付きマンガで

年齢制限付きマンガでは、バモラはまだ登場していません。エピソード1のセッション2、またはエピソード2で登場する可能性があります。ぜひ楽しみにお待ちください。Dandadanの年齢制限付きマンガに興味がある方は、Wikiをご覧ください。
画像
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年齢制限付きマンガで




このマンガには成人向けの内容が含まれています。複雑なテーマを扱っており、未成年の読者には適さない場合があります。物語は深いキャラクターの成長、激しいドラマ、そして感情的な展開を描いています。閲覧にはご注意ください。
ファンアートで




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性格
バモラは 友好的で無邪気 かつ、心優しく思いやりのある少女 である。彼女は、自分の種族が クルの「ビッグママ」によってエグゾスーツの養分として消費されてしまった ことに強い憐れみを感じていた。そのため、バンガ、トメ、アジャから「生き延びるためにシュメールを脱出しろ」と指示されたにもかかわらず、バモラは 自身の安全を顧みず、シュメール人の男性たちを救おうと決断 した。また、バモラは非常に 勇敢な性格 をしており、クルへの恐怖心を抱きながらも モモや仲間たちと共に、地球侵略を阻止する戦いに参加することを選んだ。
彼女は養母の遺志を受け継ぎ、シュメールの血を絶やさぬために「強き夫」を見つけること を使命としていた。そのため、自らにふさわしい伴侶を見極めるため、「自分を打ち負かすことができる男」を探し求めていた。しかし、その方法は かなり短絡的 であり、地球に降り立った瞬間から 遭遇する相手を無差別に攻撃し、「強いか弱いか」を判断しようとしていた。最終的にバモラは オカルンを伴侶として選ぶ が、同時に 他の強者たちも認めることができる。例えば、キンタが「空間削りのクル」との戦闘で優勢に立った際には、彼の実力を認めた。一方で、バモラは 恋愛や男女の関係についてまったくの無知 である。彼女は 女性だけに囲まれて育った ため、結婚に関する知識は バンガの言葉 のみが頼りだった。そのため、カップルがキスをする姿を目撃し、顔を赤らめて動揺する場面 も見られた。この出来事を通じて、バモラは「強い男を選ぶだけではなく、結婚にはもっと多くの要素がある」ことを理解するようになる。
また、バモラは 地球の食べ物を非常に気に入り、出されたものを豪快に食べる 傾向がある。特に たこ焼き が大好物であり、日本語を理解する前から 「タコヤキ」と言いながら食べる姿 が描かれている。
背景

バモラは幼少期に バンガに救出された。その時、異星のテロリスト軍 クル がシュメールを襲撃し、彼女は 侵略から生き延びた唯一のシュメール人の子供 となった。その後、バモラは バンガに保護され、彼女と共に戦う女性たちと共に成長 する。バンガ自身は 母親として扱われることを拒否していた が、バモラは次第に彼女を 母のような存在として認識するようになる。
思春期を迎えた頃、バモラ、バンガ、トメ、アジャの4人だけが、シュメールの抵抗勢力の生き残り となってしまう。彼らの部隊は クルの待ち伏せ攻撃によって壊滅 し、4人は 洞窟に身を潜めることを余儀なくされた。この絶望的な状況の中、バモラは 生きる希望を失い、バンガに対して 「敵に殺されるくらいなら、あなたの手で私を撃ち殺してほしい」 と懇願する。しかし、バンガもまた絶望に沈みかけたその時、彼女は 「シュメールのピラミッド」 の存在を思い出す。それは、シュメール人が第二の故郷 「イデア(地球)」 へと移動するために使用していた構造物だった。バンガは そのピラミッドのワープゲートを使えば、惑星から脱出できる のではないかと考える。

この計画に基づき、バモラたちは 侵略軍との戦闘を繰り広げながらピラミッドを目指す。しかし、到着したピラミッドは シュメール人の男性たちを捕虜として拘束する監獄 となっていた。バモラは 彼らを救うため、自ら囚人たちの列に紛れ込み、一人の男性シュメール人の拘束具を解除 する。しかし、それが引き金となり、クルの兵士たちが反乱を抑えるために囚人を次々と銃撃し始める。その混乱の中、バンガは「シュメールの神」を模したエグゾスーツを手に入れ、男性シュメール人たちに武器を持って共に戦うよう説得 する。
バモラとバンガは協力し、ついに ピラミッド内部に到達し、ワープゲートを起動 することに成功する。しかし、ワープゲートのエネルギーは一人分しか残されていなかった。バモラは バンガと共に脱出しようとするが、バンガは彼女を強引にゲートへと押し込む。彼女は 自らのエグゾスーツをバモラに託し、娘を生かす決断を下す。バモラは 必死にバンガを呼び続けるが、ゲートの向こう側へと吸い込まれていく。ワープが作動する直前、バンガはバモラに 「次の惑星で強い男を見つけ、シュメールの血を絶やさないように」 と頼む。そして、バモラが去る最後の瞬間、バンガは 「私はお前を愛している」 という言葉を残し、娘との時間を回想しながら別れを告げたのだった。
装備
バモラのエグゾスーツ

バモラは、戦闘時にエグゾスーツを着用 する。このスーツは、彼女がバンガと別れる直前に 養母バンガから託されたもの である。
このエグゾスーツのデザインは、シュメールの神を象った怪獣 に酷似している。スーツのボディは バネのような伸縮構造 を持ち、例外的に 四本指の鉤爪、三本指の足、そして太もも部分だけが堅固な構造 となっている。スーツの頭部には、両目に向かって伸びる黒いライン があり、そのまま顎へと続く 二本の黒い線 が刻まれている。当初、怪獣には 頭部に二本、鼻先に一本の計三本の角 があったが、キンタが操縦する「グレート・キンタ菩薩・ゼータバージョン」との戦闘で大破し、最終的に鼻の角だけが残った。
また、このエグゾスーツの口は 開閉可能な構造 になっており、着用者は スーツの口から顔を出し、自由に周囲を移動することができる。
能力
ヘッドアップディスプレイ(HUD)

バモラのエグゾスーツには 環境を分析するためのヘッドアップディスプレイ(HUD) が搭載されている。これにより、戦闘や探索時に周囲の状況を的確に把握することが可能となる。
ドキドキ隠密モード(ハート・パウンディング・ヒドゥン・モード)

バモラのエグゾスーツには、「空無(エンプティスペース)」に突入するための特殊機能 が備わっている。この機能を使用することで、通常では到達不可能な領域への移動が可能になる。
強化された怪力(エンハンスト・ストレングス)

バモラのエグゾスーツは、着用者に驚異的な腕力を与える。彼女が繰り出す一撃のパンチは クマを遥か彼方へ吹き飛ばすほどの威力を持つ とされている。また、超常的な妖怪の力を持つ人間 すら圧倒するほどの力を発揮することができ、戦闘において絶大なアドバンテージをもたらす。
強化された耐久力(エンハンスト・デュラビリティ)
バモラのエグゾスーツは、強力な攻撃を受けてもほとんど損傷しないほどの高い耐久性 を誇る。オカルンの フルパワーの突進攻撃 を受け、さらに キンタ、モモ、アイラが操縦する「グレート・キンタ菩薩」による強力な攻撃 を受け続けたにもかかわらず、バモラのエグゾスーツは ほぼ無傷のまま機能を維持 していた。特に、パワーボムによる衝撃で巨大なクレーターが形成されるほどの攻撃 にも耐え抜き、破損したのは頭部の角のみ だった。また、戦闘後にバモラがエグゾスーツを脱いだ際も 彼女自身にはまったく怪我がなかった ことが確認されている。さらに、かつて 「空間削りのエグゾスーツ」を操縦していたクル も、バモラのエグゾスーツの耐久性を 「驚異的な性能を持つ」 と絶賛していた。特に、キンタが操縦するメカが東京タワーを武器として使用した際も、バモラのスーツは損傷を受けなかった ことを称賛していた。
尻尾(テイル)

バモラのエグゾスーツを着用する者は、戦闘時に尻尾を活用することができる。
透明化(透明 / とうめい)

バモラのエグゾスーツには、周囲の環境に溶け込み、肉眼では見えなくなる透明化能力 が備わっている。キンタの説明によると、この透明化は SF作品で見られるような電界発光技術と、レトロリフレクティブ・プロジェクション(再帰反射投影)を応用したもの であり、対象者の視界に映る背景を投影することで、姿を完全に消す仕組みになっている。
巨大化(サイズ・エンハンスメント)

バモラのエグゾスーツは、サイズと質量を自在に増大させる能力 を持っている。スーツの大きさは、着用者が望むサイズに調整可能 であり、最大で 45メートル に達する。この巨大なサイズは、神越市の建物を圧倒的に上回るほどの規模 となる。
服装再現(クロージング・レプリケーション)


バモラのエグゾスーツは、着用者が望む服装を正確に再現する能力 を持っている。この機能は、バモラの鼻角にあるコアが対象の服装をスキャンし、スーツの形状と素材を完全に変化させる ことで実現される。
緊急防衛システム(緊急防衛システム / きんきゅうぼうえいしすてむ)
バモラのエグゾスーツには 緊急防衛システム が搭載されており、着用者の意思とは無関係に自動戦闘を行うことができる。この機能がどのように 任意で起動・停止できるのかは不明 であり、オカルンがフルパワーで突進した際に 誤って発動してしまった ことが確認されている。その結果、バモラはスーツの制御を失い、自らの意思で動きを止めることができなくなった。最終的に、この暴走は モモとアイラが「グレート・キンタ菩薩」を操縦し、パワーボムを仕掛けることで強制的に停止させた。
大虐殺モード(だいぎゃくさつモード)

バモラのエグゾスーツには 「大虐殺モード(スローターモード)」 と呼ばれる 第二形態 が存在する。このモードが発動すると、スーツの外見が劇的に変化し、獣のように凶暴かつ獰猛な姿へと変貌する。また、巨大化 し、その戦闘能力が大幅に向上する。
使用方法(ユース)
バモラのエグゾスーツは、他のエグゾスーツと同様に戦闘用 に設計されている。彼女の戦闘スタイルは 徒手格闘戦(ハンド・トゥ・ハンド・コンバット) を主体とし、エグゾスーツの強化された身体能力を活かして 強力な近接攻撃を繰り出す。また、尻尾を鞭のように振り下ろし、敵に強烈な打撃を与える ことも可能である。相手が 自分よりも大きい、あるいは強大な力を持っている場合、バモラは スーツの巨大化機能を使い、自らのサイズを相手に合わせて強化 することで、より有利な戦闘を展開する。
さらに、透明化機能を活用することで、敵に気づかれずに奇襲を仕掛けたり、戦況が不利になった際に素早く撤退することができる。エグゾスーツには 複数の人間を収容するスペース もあり、これを利用して 仲間の存在を隠す ことも可能である。この機能は、バモラがモモを鹿島礼子から隠すために使用した際に実証されている。その際、モモは「ポマード」と叫び、妖怪を消滅させる機会を得ることができた。また、バモラは 透明化機能をスパイ活動にも活用 しており、カップルがキスをしている場面を間近で観察し、結婚の概念を学ぼうとした こともある。
戦闘以外では、服装再現機能を使用し、モモの高校の制服をコピーして学生として生活 している。
トリビア
- バモラは、シリーズに登場する他のエイリアンと同様に、『ウルトラマン』シリーズから多くの影響を受けている。
- 彼女の名前やエグゾスーツの名称は、『ウルトラマン』に登場する怪獣「バモラ」 に由来していると考えられる。また、スーツのデザインは 『ウルトラマン』の怪獣「ゴモラ」と「レッドキング」を組み合わせたもの に似ている。
- ジジは、バモラの名前を 三浦知良(キングカズ)が出演したデカビタCのCM に関連付けている。そのCMの終盤で、三浦知良が 「バモラ!」 と叫ぶシーンがある。このCMの話題は、第32話でジジが言及している。
- バモラのキャラクターモデルは、日本のスタントウーマンであり、映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』でバラゴンのスーツアクターを務めた太田理恵にインスパイアされた可能性がある。
- また、バモラのデザインは 『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの綾波レイにも似ており、さらに両者ともにメカのパイロット であり、パイロットスーツのデザインにも類似点が見られる。
- バモラが地球に到着した際に話していた言語は ウガリット語 である。タツは ウガリット語の文字をアレンジし、ひらがなと組み合わせた独自の言語表記 を作り出しており、ローマ字に変換することで解読可能になっている。
備考
- バモラは 神高校の2年生のクラスに在籍している ことから、年齢は 16歳から17歳 であると推測される。