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邪視 | ダンダダン Wiki (日本語)

邪視(ジャシ Jashi)は、長年にわたってツチノコの生贄の館に縛られていた妖怪である。ジジに憑依した後、邪視は出会った人間を全て殺すことを目的としていた。しかし、オカルトとの戦いを通じて友情を築いた後、邪視は彼と取引を交わし、標的をオカルトのみに限定することで、主要キャストに対する脅威を軽減した。

ダンダダン』において、邪視は呪われた館編の主要な敵役の一人であり、邪視編では主要な敵役として登場する。その後、シリーズを通じて主要なサポートキャラクターとして活躍している。

外見

アニメとオリジナルマンガについて

邪視は大柄で背が高く痩せた体格の男性であり、おかっぱ頭、縦に並んだ目、そして特徴的な邪悪な笑みを持っている。服装については、邪視は下着以外は何も身に着けていない。霊体としての邪視は生前と同じ外見をしていたが、その時はより健康的な体をしていた。鬼頭家によって生贄にされた少年を救えなかったことに怒り、少年の特徴を取り入れたことで、現在の外見となった。

生前の人間としての邪視は、監禁されて食事や水を与えられなかったために痩せ細った子供であり、短髪で汚れたぼろの衣服を着ていた。鬼頭家に生贄として捧げられた際には、褌(ふんどし)以外の衣服は身に着けていなかった。

ジジの体に憑依した際には、ジジの髪が白くなり、額の中央に波紋模様の第三の目が現れ、他の目も黄色に変化し、暗い模様が肩から顔を縁取るように広がる。憑依はジジのピアスにも影響を与え、その長さを伸ばした。当初、邪視の憑依はジジの衣服にも影響を与え、下着以外のすべての服を破壊してしまったが、後に邪視がオカルンに自分のブリーフを与えたことで、この現象は収まった。

年齢制限付きのマンガについて

年齢制限付きのマンガでは、イービルアイはまだ登場していません。彼女はエピソード1のセッション2、またはエピソード2で登場する可能性があります。ぜひ楽しみにしていてください。もし『ダンダダン』の年齢制限付きマンガに興味があるなら、ウィキで詳しく読むことができます。

ギャラリー

アニメとオリジナルマンガについて

年齢制限付きのマンガについて

このマンガには成人向けの内容が含まれています。複雑なテーマを扱っており、未成年の読者には適さない場合があります。物語は深いキャラクターの成長、激しいドラマ、そして感情的な展開を描いています。閲覧にはご注意ください。

ファンアートについて

あなたの好きなキャラクターのユニークな解釈を描いた素晴らしいファンアートを発見しましょう。ダイナミックなアクションシーンからスタイリッシュな衣装まで、彼らを生き生きと表現した創造的な作品を楽しめます。

性格

生前の邪視は、牢獄の窓から見える子供たちと遊ぶことを夢見る希望に満ちた少年だった。また、同じように生贄にされそうになった少年を必死に助けようとするなど、共感力のある優しい心の持ち主でもあった。しかし、その子供を救うことができなかったことをきっかけに、邪視の性格は暗転し、人間に対する強い恨みを抱く怨霊へと変わり果て、目に入る人間すべてを消し去ろうとするようになった。

ジジの体を乗っ取った後、邪視はその欲望を遂行する機会を得て、人間に対して殺意と攻撃性、そしてサディスティックな態度を見せるようになった。特に戦うことを好み、自分と互角に渡り合える相手には全力を尽くして挑む。また、相手が逃げようとするのを嫌う。妖怪としての誇りも持っており、人間と関わる同族を見下している。例えば、モモと共に行動するターボババアを奴隷だと誤解し、軽蔑の視線を向けたほか、オカルンを変身した妖怪だと誤解し、彼がモモを守ろうとする姿に不快感を示した。

ジジの体に封印された後、オカルンは邪視の行動を分析し、その本質が「遊びたい」という欲求を持つ新生児と変わらないことを明かした。これは生前、牢獄から見た子供たちと遊びたかったという彼の最後の願いに由来している。しかし、人間の暗黒面によって被害者となったことで、その「遊ぶ」という概念が歪み、人間を殺すことが遊びだと錯覚しており、善悪の判断ができない。こうした背景から、邪視は無邪気で子供っぽい性格を持っている。 ジジの体で初めて学校に通った際には、モモに付き添われながらも授業中に大声を出して衝動的に行動し、昼食時には箸の使い方を教えられても手で食べるなど、行儀の悪さを見せた。また、遊びに夢中になると自制心を失う傾向があり、オカルンが変身を解いた後も、早く第二戦を始めるようにと我慢できずにせがむなど、非常にせっかちな一面も見せている。

背景

生前の邪視は、キトウ家によってツチノコへの生贄として選ばれ、村が火山の噴火によって滅びるのを防ぐために捧げられる運命にあった。監禁される中で栄養失調に苦しみながらも、檻の中から外で楽しそうに遊ぶ子供たちの姿を目にし、死ぬまでの間、せめて一度でいいから彼らと一緒に遊びたいと願い続けていた。

生贄として命を落としてから長い年月が経った後、少年は幽霊として現世に再び姿を現し、かつて監禁されていた場所にはキトウ家によって新たに生贄の家が建てられていた。家族が食事をしている最中、少年はその息子の前に姿を見せ、突如として現れた幽霊に驚いた息子を見て、何とかして彼と関わろうと踊りを披露した。しかし、やがてその息子もキトウ家によって生贄にされる運命にあり、両親が首を吊って自殺した後、少年は必死に彼を監禁から救おうとしたが、物理的な体を持たないため助けることができなかった。その無力感と怒りから、少年はキトウ家への復讐を誓い、他人を呪い自殺へと追い込む邪悪な霊「邪視」として知られるようになった。 その後もキトウ家による生贄の儀式が続くにつれて、邪視の憎しみは次第に人類全体にまで広がり、すべての人間を地上から消し去ることを目指すようになった。

能力と力

妖怪の能力

呪い

邪視はその邪悪な視線によって人々を自殺へと追い込む呪いの能力を持っていることで知られている。

記憶共有

邪視は人間を視線で呪うだけでなく、目を合わせた相手に自らの記憶を共有することもできる。実際にジジと目を合わせた際には、自分の過去の記憶を見せたことがある。

憑依

妖怪として、邪視は人間に憑依し、その肉体を器として自由に操ることができる。

ジジの体

身体能力

強化された筋力: ジジのスポーツマン体型により補完された邪視は、素手や脚だけで地面や壁を砕き、通常の人間を吹き飛ばすほどの驚異的な筋力を持つ。邪視は一撃の蹴りで怨念球を高速で飛ばし、ツチノコの体を貫通させることができる。モモ、万次郎、ナキとの戦いでは、ドロップキックでナキの腕をへし折るほどの力を発揮した。オカルンとの戦いでは、タ・コメシの外骨格スーツを一撃で粉砕し、その後、一群の宇宙人を圧倒的な力で殲滅した。

強化された速度と反射神経: 邪視は卓越した速度、反射神経、敏捷性を備えており、時速100kmで走行できるターボババア形態のオカルンに匹敵する速さを誇る。ターボババアのリズム分析によれば、邪視は地面に飛び降りるまでのわずかな時間で四つの異なる行動を実行できるとされている。鬼頭家を追跡した際には、突進攻撃でわずか一瞬にして5人中4人のメンバーと万次郎を倒した。聖子のバットによる連続攻撃も短時間で回避し、右足を狙った素早い一撃も間一髪で跳び上がって回避した。

強化された耐久力: 邪視はジジの体を通じて驚異的な耐久力を得ている。オカルンとの最初の戦いで一度はノックアウトされたものの、数分で回復してツチノコの穴からモモ、鬼頭家、万次郎の元へ到達した。万次郎から不意に顔面を蹴られても痛みを感じず、即座に反撃してみせた。さらに、地面にクレーターを作るほどの威力を持つ聖子のバット攻撃にも耐えた。特筆すべきは、壁を粉砕し人間を吹き飛ばすほどの力を持つナキやマンティスシュリンプの攻撃にも耐えたことである。

技能

熟練した徒手格闘技術: 邪視は極めて優れた戦闘能力を持ち、数的不利の状況でも強敵と互角に戦うことができる熟練の格闘家である。

憑依能力

怨念構築

ジジに憑依し、彼の膨大な霊力を得た邪視は、鬼頭家によって犠牲にされた者たちの怨念を召喚することができる。召喚された怨念は邪視の意思によって自由に形作られ、物理的かつ堅固な構造物となり、生者の世界に直接干渉できる。

呪いの家 (Noroi no ie)

邪視は怨念を使って自分の周囲に家の形をしたドームを構築し、外部からの攻撃を防御できる。このドームは「呪いの家」 (Noroi no ie) と呼ばれており、邪視自身がその名を付けた。

強みと弱点

「呪いの家」はバリアとして機能し、主に防御目的で使用される。その大きさは邪視の意思によって自由に調整可能であり、必要であれば他人を内部に閉じ込めることもできる。また、邪視は怨念を敵に向けて放つことで遠隔的に敵を「呪いの家」に閉じ込めることができ、自身は家を通り抜けて自由に出入りすることが可能である。邪視自身の言葉によれば、この「呪いの家」は「すべてを拒絶する」とされており、実際に清子が護符を用いてバリアを突破しようとした際には手が弾き返されて焼かれ、ターボババア形態のオカルンも脱出を試みたが失敗した。

「呪いの家」は非常に頑丈だが、圧倒的な物理的な力には破壊されることが証明されている。ターボババア形態のオカルンは最大限の力を溜めて突進することで、最終的に邪視をバリアの外へ吹き飛ばした。このことから、バリアを突破するには妖怪並み、もしくは邪視自身に匹敵する力が必要であることが示唆されている。また、邪視が自身も含めて敵を「呪いの家」に閉じ込めて接近戦を挑む際には、敵が攻撃を見切って反撃する隙を与えてしまうリスクがある。

使用方法

邪視は「呪いの家」を二つの目的で使用する。ひとつは外部からの攻撃を防ぐ盾として、もうひとつは敵を閉じ込める檻としてである。後者の場合、邪視は狭い空間内で相手と接近戦を繰り広げ、相手の動きを制限することで効果的に回避させずに執拗な攻撃を加えることができる。もし内部で相手に接近できない状況に陥った場合、邪視は「呪いの家」のサイズをさらに縮小して距離を縮めることが可能であり、これはモモが念動力で邪視を押し返した際に使用した戦法である。

怨念球

邪視は複数の怨念を小さな球状に圧縮し、サッカーボールのように強力なキックで発射することができる。この攻撃は高速かつ威力が高く、対象に命中した際には大きな衝撃を与える。

強みと弱み

怨念球の主な強みは、固体の表面に当たると跳ね返り、対象に再び向かっていく追尾性能にある。敵が初撃を回避した場合でも、球体は再度標的を狙い、連続的に攻撃を仕掛ける。この攻撃は敵を効果的に追い詰め、ミサイルのようにあらゆる方向から標的を襲い続けるため、邪視が呼び戻すまで勢いを失うことがない。これにより、敵は接近戦で邪視に対抗することが一層困難になる。また、球体は使用されていない間も邪視のそばを浮遊し、待機状態を保つ。この行動が邪視による操作なのか、あるいは球体自体に意識があるのかは不明である。さらに、この球体はモモの念動力による「サイキックハンド」のような無形のものにも接触できることが確認されている。 また、邪視は一度のパンチで最初の怨念球を複数に分裂させることができる。複数の球体が戦場を跳ね回ることで、敵は一層防御や回避が難しくなり、接近戦ではさらに圧倒的な攻勢を受けることとなる。

これまでのところ、怨念球に対抗する唯一の方法は、発射前に邪視と同等またはそれ以上の力で阻止するか、あるいは発射後に球体を連続して回避できるほどの速度と反射神経を持つことである。

使用方法

邪視は怨念球を主に攻撃目的で使用する。接近戦においては、怨念球を戦場内で跳ね回らせることで敵にプレッシャーを与え、標的が邪視との戦いに集中せざるを得ない状況を作り出す。これにより、敵は邪視の直接攻撃に対処しながらも、常に背後や側面からの球体の攻撃に警戒しなければならず、戦況を一方的に優位に進めることが可能となる。

豆知識

  • 邪視(Evil Eye)は、主に嫉妬から生じる邪悪な視線によって呪いがかかるという超自然的な信仰である。この信仰は、地中海地域、バルカン半島、東ヨーロッパ、中東、中央アジア、南アジア、アフリカ、カリブ海、ラテンアメリカなど多くの文化に見られる。これらの文化では、邪視を受けると不幸や怪我を招くとされる一方で、中にはその視線が悪意を持つ者に対して反射され、特に無実の人々を守る超自然的な力と信じられていることもある。
  • 第6巻では、邪視のプロフィールページにおいて、彼が2つの都市伝説に関連していると説明されている。その1つは「ヤマノケ」であり、山中で遭遇する謎めいて恐ろしい存在である。もう1つは「クネクネ」であり、紙や布のように細長く白い人型の姿をしており、視認すると危険をもたらすとされる。
  • 邪視の最初の登場時の特徴—青白い肌、細長く痩せた体型、歪んだ顔、長い腕と爪—および子供たちと遊びたいという願望は、Aphex Twinの「Come to Daddy」のミュージックビデオに登場する存在を連想させる。
  • また、邪視の着想元として、ホラー漫画『不安の種』に登場する「オチョナン」が考えられる。オチョナンは子供たちの親友として何世代にもわたって家族を守ってきたが、人目を避ける性質があり、その垂直に並んだ目と口を描いた子供たちの絵は、大人を不安にさせる存在として描かれている。
  • 邪視の呪いがジジに及ぼす影響と、その発動や解除が熱や冷気によって変化する性質は、『らんま1/2』の主人公・早乙女乱馬の条件付き呪いと類似している。乱馬は冷たい水を浴びると女性に変身し、熱いお湯だけが元の男性の姿に戻すことができる。
    • この類似性は、ジジが呪いの仕組みを知った後に、『らんま1/2』の最初のオープニング曲「じゃじゃ馬にさせないで」の冒頭の歌詞を口ずさんだことで明らかになった。
  • また、邪視の呪いが熱によって解除されるという特性は、彼が生前、溶岩によって火あぶりにされたという死因に関連している可能性がある。

秋山 春香

アニメの魅力を深く探求し、キャラクターや物語を読者に伝えることに情熱を注ぐライター。感情豊かで分かりやすい文章を心がけています。

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